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いかにして前世を認識するか |ルドルフ シュタイナー


いかにして前世を認識するか
ルドルフ シュタイナー
イザラ書房 刊
発売日 1993-12




シュタイナーのカルマ論 2006-02-13
シュタイナーが神智学協会をやめたのは、確かにクリシュナムルティの

問題がきっかけとはなったが、シュタイナーにとって、それは本質的な

問題ではなかった。神智学運動は、第1に、人種、肌の色、宗教、

社会的地位による一切の差別なしで、友愛関係をつくる事、第2に、

人類に共通する道徳を確立する為に世界中の宗教を研究する事、第3

に個々の人間の中に働く神的な力を研究し、開発する事である。

従って、それは、万教帰一思想に基づき、宗教を結ぶ力にし、虚偽を

はびこらせないための宗教学であって、宗教でもなく、まして虚偽宗教

でもない。正統派キリスト教は、政治や権力と結び付き、植民地でも

国内でも、自らの宗派以外のものを異端と決め付け抹殺しようとして

きた、傲慢で不寛容な歴史から眼をつぶる事は出来ない。シュタイナー

も万教帰一であり、真理にまさる宗教なし、何物をもドグマにするな、

私の言う事もと言っていた。宗教でも個人の自由意志を重んじる。

そして宗教対立ではなく、宗教を結ぶ力としようとした。狭量な宗教

観で、余計な対立をあおる批判はおろかな事である。本来ならそこに

こそ、最良の友を見出すべきなのだ。

本書は、真理を描いたひとつの絵に過ぎないが、唯物論によって

滅び行く人間の霊性を救わんと苦闘したひとりの男の語るひとつの

世界観である。


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